山の神神楽

全ての山を司る神である大山祇神は、山国である日本で最も偉大な神のおひとりです。

また、娘神の木花開耶姫は天孫・瓊瓊杵尊に嫁いだ美しい女神であり、本一の霊峰・富士山の化身です。

山の神様たちは太古より人間にさまざまな恵みをもたらし、その暮らしを見守ってきました。

 

吉福社中の「山の神神楽」はこの二柱の神の舞を中心に、山の神の神威を広め、その豊かな恵みに感謝を捧げる演目です。

登場人物

大山祇神(オオヤマツミ)

 

 

古くから日本の山々を見守ってきた山の神。

自らの娘サクヤヒメが天孫ニニギに見初められたことを喜び、たくさんの捧げ物と共に嫁がせた。一説にはこの時に祝い酒を造ったことから、酒作りの神ともいわれている。

記紀神話の他にも、山国である日本では山を御神体とする山岳信仰、街道の守り神としての信仰など、山の神は全国各地で各地で様々な形をとって崇敬されている。

木花開耶姫(サクヤヒメ)

 

 

オオヤマツミの娘神。

花のように美しい姿から、地上に降り立った天孫ニニギに見初められて妻となる。

一晩で子をもうけたことでニニギから疑われるが、産屋に火を放って潔白を証明し、皇室に連なる三人の皇子を産んだ。

富士山の女神として、各地の浅間神社にも奉られている。

山犬(大口真神)

山の神のご眷属。

作物を荒らす害獣を追い払うことから、厄除け・盗難除けの神として信仰されている。

ヤマトタケルを導いた「大口真神」としての伝承も残り、広く信仰されている。