素戔嗚尊(すさのお)

素戔嗚尊は伊邪那岐尊の禊で生まれた三貴子の一柱で、最高神・天照大神の弟神にあたります。

姉兄神と並び尊い神様ですが、その荒々しい乱行により「天岩戸」の一件を引き起こし、高天原を追放されてしまいます。

その後、地上に降りた素戔嗚尊が、八岐大蛇を退治して櫛名田比売を救ったエピソードはあまりにも有名です。

奇稲田姫を妻に迎え、「八雲たつ…」の情熱的な歌を詠んで出雲に宮を立てた素戔嗚尊は、

やがて風雨や疫病など荒ぶる力の象徴として、またその力で邪悪を祓う神として奉られることとなります。

 

素戔嗚尊(スサノオ)

イザナギの禊で生まれた三貴子の末弟で、鼻を洗った時に生まれた。

その荒々しい行動から姉であるアマテラスに疑われ、誓約(うけい)を行って身の潔白を証明するが、勝ちに乗じて乱暴狼藉を働き、アマテラスが岩戸にこもってしまう原因となった。

その一件で高天原から追放されるが、降り立った葦原中国でヤマタノオロチを退治し、クシナダヒメを救った英雄として知られる。

全国で祀られており、風雨の神、疫病神、軍神、穀物神など様々な顔を持つ。